一級建築士の資格を持つ主婦が話す建築士というお仕事、資格試験合格へのアドバイス

建築基準法の冒頭、第一条にはこんなことがかかれています。
「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。 」
簡単に言いなおしますと・・・
「人々が安全に暮らせるための、最低のラインをきめていますよ」
ということを国が決めた法律集です。私たちが安全に暮らすために、
敷地の大きさ、土地の種類、建物の構造、その中身も使い方も、事細かに
決められており、それはすべて、最低基準ですよ、というのです。
慎重な人は、十分に余裕をとった解釈をし、コストに余裕がなければ、
建築基準法とにらめっこしながらの設計になるわけです。
では、あなたが住んでいる住宅、仕事をされているビル、本当に最低基準を
満たしていますか?阪神淡路大震災のとき、神戸の街中のビルや柱脚が
目の前で崩れ落ち、その安全を過信していた人々は震え上がりました。
建築基準法は105条からなります。その細則、附則、また地方ごとの条例に
いたるまでの膨大な分厚い法律を、一人一人の皆さんが理解し、それぞれ個々に
守って建築ができるでしょうか。
そこがスピードを守って運転しましょうというのとは、少し違ったレベルの
話なのです。建築基準法の中には「建築士」でないと、建築物の設計を
行ってはならないと刻まれています。
逆をいうと建築基準法を十分に理解して設計活動を行う人に与えられる資格が、
「建築士」なのです。刑法や民法でも同じですが「そんな法律があることなんて
知らなかった」というのが世の中ですが、何らか行動を起こすときには、
ルールがあるのではないか?とよく考えなければいけません。